風俗嬢との恋12 ~ずっと聞きたかった言葉~
彼女は自分の過去を話し終えると、ふうっと大きく息を吐いた。
「悠太とはそれ以来、お金の返済の時にしか会ってません。返済額は悠太に買ってあげたもののローンと合わせて1千万円くらいあります。だから、すべてを返し終わるまでデリヘルを辞めることはできないんです。」
大好きな姫子ちゃんが、まさかホストにハマっていたなんて想像もしていなかった。
そしてデリヘルで働くことになったのがそんな最低男のせいだなんて…。
「チョコおじさんには本当のことを話したくて。…幻滅しちゃいました?」
僕は何か言おうと姫子ちゃんを見たが、寂しそうな彼女の顔を見てまた俯いた。
適当な言葉をかけても彼女にはすぐに見抜かれる。
姫子ちゃんはデリヘルで働いている理由、そして1千万円貯めないといけない理由を教えてくれた。
しっかり考えて、自分の言葉で彼女に本当の気持ちを伝えないといけない。
しばらくの沈黙した後、僕は口を開いた。
「………ホストの男に怒りを感じます。そして姫子ちゃんの辛い気持ちを考えると悲しく思います。でも、姫子ちゃんを好きに思う気持ちはまったく変わりません。」
そう言うと、彼女の目からポロポロと涙が零れ落ちた。
「良かった…!本当のことを話したら、絶対チョコおじさんに嫌われるって思ってた。でもチョコおじさんは誠実な人だから、絶対に本当のこと言わなきゃいけないって…!そんな優しい言葉をかけてくれるなんて考えもしてなかったよぉ…」
そう言いながら、彼女はしゃっくりを上げながら泣きじゃくった。
僕は胸が熱くなり、思わず彼女を抱きしめた。
姫子ちゃんと抱き合いながら、僕は考えていた。
彼女に絶対に聞いておかないといけない質問がある、と。
聞きたいけど、絶対に聞きたくない。
でもここを曖昧にしていたら、きっと後悔する。
彼女が落ち着くのを待って、僕は思い切って口を開いた。
「姫子ちゃんは…僕のこと、どう思っているの?」
そう聞いた瞬間、僕はこの場から逃げ出したくなる衝動に駆られた。
彼女はお金を払えば僕と会ってくれると言ってくれた。
つまり、ビジネスとして僕に会ってくれると。
だからこそ、この質問はかなり的外れなのはわかっている。
でも自分の正直な気持ちとして、可能性がないのにダラダラと姫子ちゃんと会うのはつらい。
だって僕は、姫子ちゃんのことを本当に愛しているから。
答えによっては、僕はこれから姫子ちゃんと会わない選択肢を取らざるを得えない。
そうなると、僕はまた生きているのか死んでいるのかわからない状態に逆戻りだ。
彼女は震えている僕の手をそっと握り、そしてそのまま僕に口づけをしてくれた。
「あまり女性慣れしてなくて口下手だけど、優しくて常に私のことを考えてくれる…そんなチョコおじさんが私は大好きです」
僕の目をまっすぐ見ながら、彼女はそう言った。
この数か月の間、僕がずっとずっと聞きたかった言葉。
今度は、僕が泣きじゃくる番だった。
つづく
9 件のコメント
行けるところ迄行くんだ男なら‼️好きならば、人生の勉強になる、後で必ずいくところまで行かない方が後悔するぞ、例えダメでも人生は長いマダマダわかいのだから頑張れ、たませれてても純粋な者は必ずしも愛を違う形で何年か後に姫子じゃないところでも、必ず良い愛を知る、今は走りなさい姫子に‼️
男なら風俗なんか関係ない、好きになったのが風嬢たまたま、例え騙されても姫子に女はそういうものなのかどうか、人生のかけに出るべき、後で騙されてるのがわかったら勉強になるし、トコトン好きなら男として姫子を愛するんだ🎵分かったかな昭和のやり方