【SMクラブの怖い話】とにかく僕を壊して欲しい
オカルト大好きの風俗嬢ライター 小野寺みかこです。
今日は知り合いのSM女王様から聞いた怖い話をしたいと思います!
幽霊の話ではないけど、聞いた時は本当に背筋がゾッとしちゃったよ!!
【SMクラブの怖い話】とにかく俺を壊して欲しい
昔、SMクラブで働いていた時の話です。
新規のお客さんから予約があったので、都内のホテルへと向かいました。
部屋にいたのは見た目で言うとエスパー伊藤みたいな人。
エスパー伊藤も挙動不審だけど、そのお客さんは何かにおびえているように常にオドオドしている様子でした。
でもSMクラブを利用する人って最初は緊張しているものだし、私は特に気にせずカウンセリングを開始。
どういうプレイが好みかを聞いていると
「とにかく僕を壊して欲しいです。めちゃくちゃにして欲しい」
と真顔で言うではありませんか。
どんなお客さんでも好みのプレイスタイルはあるものなので、「壊して欲しい」なんていうリクエストは聞いたことがありません。
でもまぁ、彼がドMだということはわかりました。
私も女王様をやって長いので、彼の要求に応えようと責めのプレイを開始します。
でも…勃ちません。
手コキをしようが、顔面騎乗しようが、アナルを責めようがまったく変化がないのです。
「すみません…たぶん俺のメンタルの問題です。今日はもういいです」
そう言って帰り支度を始める彼。
お金を受け取っておいて、そのまま帰すわけにはいきません。
とりあえず話だけでも聞こうと、彼を引きとめました。
「ちょっと待ってよ。話そうよ。何かあったの?」
「え?なんでですか?」
「部屋入ってきた時からオドオドしてるでしょ。話くらいは聞くよ?」
「…………いや、言えないです」
来た時よりもさらにオドオド感が増す彼。
私もここまで来たら、何があったのか聞きたくなってしまいました。
「大丈夫。私たちって一期一会の関係だし、誰にも言わないよ。話せばすっきりするかもよ?」
私のその言葉にようやく安心したのか、彼は少し落ち着いてきました。
「じゃあ…もしもの話として聞いてくれますか?」
「うん!なんでも話してよ!」
「女の子を閉じ込めてたんだ。しばらくの間観察してたんだけど、気づいた時には動かなくなってた。これでもう4人目。あなたならどうしますか?」
体中から嫌な汗が流れ始めた。
今の話が本当だとすると、この人は殺人犯と言うことになる。
「…もしもの話ですけど」
そう言ってじっと私の目を見つめてくる彼。
彼に刺激を与えないようにしなくては…と思いつつ笑顔を浮かべるが、思いっきり顔が引きつってるのがわかる。
「…そっかぁ。気にしなくていいんじゃない?だって観察してただけなんでしょ?」
とにかく彼を否定しないように言葉を選んだ。
でも彼は意外そうな顔を浮かべる。私はしまった!と思い、さらに続けた。
「私も似たような経験あるけど、全然気にしてないよ?みんなあるけど、たぶん過ぎたことは気にしてないと思う。だからお客さんも、心配しないで大丈夫だよ!」
もちろん嘘だ。人を殺したことなんてあるはずない。
でもそれくらい言わないと今度は私が殺されると思い、口から出まかせを言い続けた。
するとどんどん彼の顔が明るくなり始めた。
「なんだそっか!僕の気にし過ぎかー!!SMクラブで自分のことを痛めつければ少しは気分が晴れるかなって思ったんですが、そんな必要なかったですね。女王様に相談して良かったです!」
そう言って、彼は爽やかな顔をして帰って行きました。
もちろん、警察には言ってません。
勃たなかった腹いせに作り話をしたと思いたい…。
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お客さんが殺人犯かもって話はなんでこんなに多いの!?
怖すぎるよー!!!泣
彼女は冷静な判断でなんとかお客さんを怒らせるようなことはなかったけど、みかこだったら怖くてすぐに逃げ出しちゃうかも(´;ω;`)
やっぱり「なんかおかしい人だな~」と思っても、深く詮索しないのが一番だね。
特に派遣型の風俗は、自分の身は自分で守らないといけないから気を付けましょう!