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風俗嬢との恋7 ~彼女が僕に求めているのは…~

この記事は約2分で読めます! 投稿日:2016/4/4 カテゴリー:風俗嬢との恋 閲覧数:38576
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彼女とお店の外で会えるのは嬉しい反面、とまどいもあった。

会ったらどうすればいいのだろう。
話をするとしても、まさか駅前で立ち話と言うわけではないだろう。

カフェやレストランに入るべき?それとも居酒屋?
姫子ちゃんはお酒って飲めるのだろうか?

そして一番重要なこと。
彼女が僕に伝えたいこととは、一体何なのだろうか?
僕と付き合いたくないのなら、あのまま連絡をしなければいいだけ。
向こうからアプローチがあったと言うことはもしかして…!?

そんな思考が頭をグルグルと駆け巡った。

でも自分一人で考えたってしょうがない。
姫子ちゃんと会えば、すべてがハッキリするのだ。

―――――そして、約束の時間。

白いワンピースの姫子ちゃん

姫子ちゃんは可愛らしい白のワンピースを着て渋谷駅へやってきた。
彼女の私服は自宅に呼んだ時も見たはずなのに、外で見るとまるで違く見えるから不思議だ。

「チョコおじさん!久しぶり!」

そう言って笑顔で僕にしゃべりかけてくれた。
僕は緊張してしまって、初めて会った時のようにガチガチになっていた。

「チョコおじさん、お腹減ってる?私が仕事帰りによく行くお店あるんだけど、そこに行かない?」

僕はその問いに、コクコクと頷く。
姫子ちゃんは微笑みを浮かべ、僕と手を繋いで誘導してくれた!

「あ、あの…。手、いいの?」
「何言ってるんですか。何度も繋いでいるじゃないですか」

そう言って笑う姫子ちゃん。
道行く人には僕らはちゃんとカップルに見えているのだろうか。
そう思うと嬉しさと恥ずかしさで、顔が熱くなった。

「着きました。ここでいいですか?」

個室居酒屋

案内されたところはお洒落な個室居酒屋だった。
僕は頷き、姫子ちゃんと一緒にお店の中へと入った。

姫子ちゃんはお酒といくつかのおつまみを手際よく注文。

「チョコおじさんは何を飲みますか?」

とこっちを気遣ってくれたりもした。
こうやって見ると、本当に普通の可愛い女の子だ。
風俗嬢だなんて、誰が想像するだろう…。

お酒が来たので乾杯。
しばらく食事を楽しんでいたが、姫子ちゃんが大きく息を吸った後

「お話があるんですが」

と意を決したかのように口を開いた。
僕は持っていた箸をおいて、話を聞く姿勢になった。

何を言われるんだろう。
楽しかった時間が終わってしまうかもしれない。
僕は恐怖と緊張で、心臓が痛いほど高鳴った。

「私の正直な気持ちとしては、定期的にチョコおじさんとお会いできたら、と思っています。」

予想していなかったセリフだった。

「それって、どういう意味?」

僕がそう言うと、彼女は気まずそうに口を開いた。

「お会いするのは構わないのですが、私はどうしてもお金を稼がなくてはならない事情があるんです。なので…」

僕と定期的に会いたいけど、お金を稼がないとならない。
それってつまり…

「会うのは構わないけど、お金が欲しいってこと?」

そう僕が聞くと、今度は彼女が黙ってコクリと頷いた。
僕は何だか残念で、そしてとても寂しい気持ちになっていた。

「姫子ちゃん。僕が求めているのはそう言う関係ではなくて…」

「私、どうしても今年中に1千万円貯めないといけないんです。だから、デートしたりする時間ももったいなくて…。でも私、チョコおじさんと一緒にいたいって言う気持ちもあるんです。これを逃したら、きっとチョコおじさんは私の元から去ってしまうでしょう?」

目に涙をいっぱい貯めて、彼女はそう私に訴えかけた。
彼女は、一体何を抱え込んでいると言うのだろうか――――?

つづきはこちら!

8話目【風俗嬢との恋8 ~姫子の過去1~

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