【AV女優体験談】AV出演強要って本当にあるの?
ごきげんよう。かずこです。
最近、NPO法人ヒューマンライツ・ナウが発表した「アダルトビデオ(AV)強制出演に関する報告書」が話題になっています。
無理やりAV出演させられる女の子がいるという実態を明らかにした報告書ですが、AV業界、とくにAV女優さんからは避難殺到。
- 無理やり出されてる人一人も見たことない
- 今や出たい人が出てるのに関係ない人が金儲けのために色々やっててワロタ
- 大抵のスカウトさんって断ればスーッと消えていくものなのに、そんな怖い人たちとまずどこで出会っているのか
- 業界はとてもクリーンです
などの主張をTwitterでアップする女優さんたちが多かったです。
では実際、その報告書に書かれていた被害例と言うのはどんなものだったのでしょうか。
ケース1. 暴力的な撮影
「グラビアモデルの事務所を紹介する」とスカウトマンに言われ、X社の専属モデルになったA子さん。
しかし撮影の直前になってAVだとわかり、出演を拒否したが「キャンセルすれば高額の違約金を払わなければならない」と言われ、しぶしぶい撮影に応じてしまいました。
その後も契約の解除を求めるも「違約金を払え」「現場をバックレたら大学や実家に迎えに行く」「違約金が払えないなら親に請求する」などと脅され、AV出演を強要。
しかも出演する度に内容は過激に。
1日12リットルの水を飲まされたり、コンドームを着けずに複数人に挿入されたり、膣内に精液に見立てた大量の卵白の液体を流し込まれたりと、暴力的な撮影も行われました。
今はAV女優だった過去が周りにバレないように、整形を繰り返しているそうです。
ケース2. アイドルになれなかった女の子
アイドル志望だったBさんは、X社にスカウトをされました。
AV女優の仕事ということで最初は断っていたのですが、「みんなAV女優から女優になっているんだよ」と言葉巧みに誘われ、出演を決心。
AVの撮影は過酷で何度も辞めたいと思っていたものの、食事をおごってもらったりプレゼントをもらったりしてなかなか「辞めたい」と言い出せません。
しかも有名AV女優として名が知られるようになったため「AV以外の仕事は難しい。今からアイドルになるのは無理でしょう」と言われてしまいました。
AV女優以外の選択肢を絶たれ、しかも撮影の内容はレイプやスカトロなど過酷なものばかりになるばかり。
Bさんは今も心身ともに傷つきながら、AVに出演し続けています。
ケース3. 身バレが怖くて自殺
X社にスカウトをされたCさんは、複数の男性スカウトマンから説得を受けました。
AVの仕事はしたくありませんでしたが、気の弱い性格だったため断りきれず出演を承諾。
出演後はとても後悔しましたが、その後も出演を強要され複数のAVに出演しました。
その後X社との契約を解除できましたが、自分のAVが販売され続けている現実を目の当たりにして精神を病んでいきます。
被害者支援団体のサポートで弁護士にAVの販売停止交渉を依頼しようと思いましたが、依頼直前に首を吊って自殺してしまいました。
キラキラ輝くAV女優を見ていると「こんな悪質な業界なわけないじゃん!」って思う人もいるでしょう。
しかし私がAV女優をやっていた頃は「最初はグラドルのスカウトだったはずなんだよね…」という女の子は実際にいました。
男のスタッフさんに強く言われるとなかなか断れず、そのままズルズルAVの業界に入ってしまった…なんて子もけっこういたんです。
もちろんそれはごく1部の女の子。今は自らやりたくてAVの仕事をしている子の方が多いのかもしれません。
でも私がAV女優をやっている時にも嫌々やっていた子がいたのだから、今もいておかしくはないって思うんです。
今回の報告書がきっかけとなって、AV業界にいる一部の悪徳メーカーや悪質プロダクションがなくなることを願います。