【風俗の怖い話】性病までお揃いにしたがる自衛隊ファン
オカルト大好きの風俗嬢ライター 小野寺みかこです。
今回は自衛隊で働くお客様から聞いた怖い話をご紹介したいと思います。
自衛隊はちょっと特殊なお仕事ゆえ、時にはファンのような男性が付くこともあるそうです。
もちろん悪い気はしないそうなのですが、中には歪んだ形で近づいてくるファンもいるとのこと…。
一体どんな目に遭ったのでしょうか?
【怖い話】自衛隊員につきまとう男のストーカー
佐賀県で自衛隊員として働いていた時のこと。
休みの日には地元の人たちの交流を兼ねて、自衛隊に関わる戦車や装備を見せる一般見学会を行っていた。
大勢の子供連れの家族が訪れる中、その男は1人で見学会に来ていた。
迷彩柄のTシャツを着て大きなリュックサックを背負い、首からはタオルをひっかけた太めの男。
彼を見た瞬間、自分は“軍オタ”だな、と理解をした。
戦車や装備、制服など自衛隊に関わるものが大好きなオタクを我々の間では「軍オタ」と呼んでいる。
見学会に軍オタが訪れるのは珍しくはないので、さほど気にしてはいなかった。
しかし、その男はまっすぐ私の方へ近づいてきこう言った。
「74式戦車と最新型の10式戦車ではどのような点が違うのですか。重量はどのくらいですか。機動力はどうですか。エンジンはなんですか。」
面倒だし「知らない」と答えても良かったのだが、「現職より自分の方が詳しい」と思われるのもしゃくだったので丁寧に答えた。
すると意外にも熱心にノートを取り始め、「ありがとうございました」とお辞儀をして帰って行った。
なんだ、悪い奴じゃないじゃないか。
そう思っただけで、次の日にはそんな軍オタのことは忘れていた。
しかし、見学会から数週間経ったある日。
「お客さんって山下さんっていう男性と知り合いなんですか?」
行きつけの風俗嬢にいきなりそう聞かれた。
「山下?知らないけど…隊員なの?」
「いえ。なんでもお客さんのファンらしいんですよ。太ってて、いつも迷彩柄のTシャツを着ている人」
その瞬間、数週間前に会ったあの軍オタの顔が思い浮かんだ。
「知ってるかもしれない。でも、なんで?」
「この前、お客さんが遊びに来た後にすぐその人が来たの。隊員さんが遊んだ女の子を指名でお願いします、って。だから私が相手したんだけど…。もしかしてその人にストーカーされてるんじゃないですか?」
確かに、俺のあとを付けなければ同じ風俗店に来るはずがない。
俺が風俗店に入るのを後ろから見ていたと言うことだろうか…。
でもたまたま俺のことを見かけて、どういう女の子がタイプなのか気になっただけかもしれない。
そう思って気にも留めず、そのまま同じ風俗嬢の元に通い続けた。
しかしそれから1か月後。
その風俗嬢を予約しようと電話すると、体調不良のため休んでいると言われた。
それなら他の子に入ろうかな、とも思ったがなんとなく気が乗らず利用するのを控えた。
そしてまた見学会の日がやってきた。
すると思った通り、山下という軍オタが俺の方にやってきて、
「御無沙汰しております。兄貴!」
そうニヤニヤしながら俺に話しかけてきた。
「え?兄貴?どういうことでしょう?」
「やだな。風俗嬢から聞いてるんでしょ。俺たち、同じ女を共有した同志じゃないですか。もう兄弟も同然ですよ」
やっぱり偶然じゃなかったみたいだな…。
気持ち悪いと思ったが、相手にするとさらにややこしくなるかもしれない。
そう思った俺は聞き流すことにした。
「あと、アレもお揃いですよね。嬉しいです」
「…アレ?」
「なんだ、女から聞いてないっすか?淋菌ですよ!俺の淋菌が兄貴にも感染してるはずですよ!」
それを聞いた瞬間、俺の背中にヒヤリと冷たい汗が流れた。
「性病になってから風俗なんて行かなかったんですが、俺の淋菌が兄貴に移ればお揃いじゃないですか?そしたら嬉しいなって思って。風俗嬢も発病して休んでるみたいですし、そろそろ兄貴も自覚症状出てきますよ。そしたら俺のこと思い出してくださいね。俺の淋菌ですから。俺の淋菌が兄貴の体に広がるなんて、すごく光栄です」
早口にそう言うと、男はニヤニヤしながら去って行った。
俺は仕事が終わるとその足で病院に行き、診断してもらった。
…男の言う通り淋病だった。
俺はそれ以来、山下という男が見てるんじゃないかと思って佐賀県の風俗店には行けなくなってしまった。
同じ女をリピートすることも無くなった。もう二度とあいつの淋菌が感染するのはごめんだからな。
***
いや~!!気持ち悪~い!!!
男が男をストーカーするなんてこともあるんだねー!!!
もしかしたらそのお客さんの後に山下って男が来るんじゃないかってビクビクしてたけど、今回は大丈夫だったみたいでホッとした!
お客さんも被害者だけど、風俗嬢の子も被害者だよね…。可哀想(´;ω;`)