輸血、婚前交渉、格闘技NG!宗教集団・エホバの証人とは
皆さんはエホバの証人という宗教をご存知だろうか。
19世紀の半ばごろからアメリカで始まったキリスト教系グループなのだが、正統な教会からは異端・カルトとみなされている。
一体どういう宗教なのか、詳しく説明していこう。
カルト宗教・エホバの証人とは
正式には「ものみの塔聖書冊子協会」と呼ばれる宗教法人。
そしてこの宗教を信仰している人達を「エホバの証人」という。
現在世界中に820万人ものエホバの証人がいるとされ、日本でも21万人以上もの信者がいる大きな宗教集団だ。
エホバの証人はキリスト教徒同じく聖書を読むが、信仰の対象はイエス・キリストではなく旧約聖書に登場する唯一神エホバだ。
キリストは神の子ではあるが神ではないため、崇拝の対象ではない。
組織体は統治体、地帯区、支部、巡回区、各会衆という構造になっていて、それぞれに長老や監督と呼ばれる管理責任者が存在する。
そんなエホバの証人の主な活動内容は布教・出版の他に、週に2回行われる集会だ。
さらに年に一度、イエスの死の記念式とエホバの証人の大会が開催されるという。
どのイベントでも聖書の教えを調べたり、討議をしたりしているそうだ。
またエホバの証人の思想として重要なのは「近い将来に最終戦争であるハルマゲドンが起こる」ということ。
ハルマゲドン後は創世記に記述されているような楽園に戻り、その回復作業をエホバの証人が行うとしている。
エホバの証人の禁止事項
エホバの証人はとても禁止事項が多いことで知られている。
ここでは、エホバの証人が禁止されている一部のものを紹介しよう。
輸血
聖書に血を避けるように明記されているため、エホバの証人は輸血をしないのは有名な話だ。
しかしそのせいで川崎学童輸血拒否事件(通称:大ちゃん事件)が起きた。
事件の内容はこうだ。
1985年には神奈川県川崎市で10歳の男の子がダンプカーに両足を轢かれた。
すぐに病院に運ばれたが、一刻も早く輸血をしなければならないほどの重症だった。
しかし、エホバの証人であった両親はそれを拒否。
大ちゃんは事件から5時間後に亡くなったそうだ。
格闘技
柔道、剣道、プロレスなど格闘技はすべて禁止されている。
警察官・自衛官にもなれない。
政治活動
選挙に立候補したり、投票したりすることは禁止されている。
偶像崇拝
エホバ以外の偶像を崇拝することは一切禁止されている。
そのため誕生日、クリスマス、正月、お盆、ひな祭りなどのお祝い事は禁止。
もちろんエホバの証人以外のお葬式や結婚式への出席も禁止とのことだ。
婚前交渉
聖書に「淫行は避けなければならない」と書いてあるため、婚前交渉や同棲は一切禁止されている。
エホバの証人のことが少しわかっただろうか。
宗教の概要や禁止事項を見ても、やはり普通ではない。
実際、エホバの証人が引き起こした悲惨な事件は世界中で起こっている。
それがカルト宗教と呼ばれる理由でもあるだろう。
エホバの証人は布教活動のため道ばたで声を掛けたり、実際に家に訪問することも多いと聞く。
一体どういう宗教なのかしっかりと理解した上で対応するのが賢明だ。