風俗嬢との恋
風俗嬢との恋12 ~ずっと聞きたかった言葉~
彼女は自分の過去を話し終えると、ふうっと大きく息を吐いた。 「悠太とはそれ以来、お金の返済の時にしか会ってません。返済額は悠太に買ってあげたもののローンと合わせて1千万円くらいあります。だから、すべてを返し終わるまでデリヘルを辞めることはできないんです。」 大好きな姫子ちゃんが、まさかホストにハマっていたなんて想像もしていなかった。 そしてデリヘルで働くことになったのがそんな最低... 続きを読む
風俗嬢との恋11 ~姫子の過去4~
悠太と見知らぬ女が裸で抱き合い、喘いでいる――――。 しかもそこは、私と悠太が何度も愛し合ったベッドの中。 私はカッとなり、部屋へと入り「何してるのよ!!」と叫んだ。 私の大きな声に二人ともビックリしたのか「ひっ」という小さな悲鳴が聞こえた。 「え!?姫子?なんで、今日出勤だろ!?」 そう慌てながら服を着る悠太。 でも女の方はふてぶてしく、裸のままたばこに火をつ... 続きを読む
風俗嬢との恋10 ~姫子の過去3~
ソープランドと言われて最初はどんなお店なのかよくわからなかったけど、説明を受けるうちにそこが男性とセックスをしてお金を稼ぐ場所だと知った。 「それじゃ今日は講習を受けるだけで良いから!また終わるころに迎えに来るね♪」 そう言ってお店に1人で置いて行かれた。 まさか自分がこんなお店に来るだなんて…。 怖い、恥ずかしさ、悲しい、怒り…様々な感情が私の胸の中に溢れる。 私はいつ... 続きを読む
風俗嬢との恋9 ~姫子の過去2~
初めてホストクラブに行って以来、姫子はずっとふわふわした気持ちだった。 キラキラしたホストクラブ、かっこいいホストたち、そして大好きな悠太…。 今まで退屈な人生を過ごしてきた自分にとって、まるで夢を見ているかのような日々だった。 姫子は悠太に誘われるがまま、足しげくホストクラブへと通った。 最初に行った時は悠太が払ってくれたため無料だったが、2回目以降は正規料金を払わなければな... 続きを読む
風俗嬢との恋8 ~姫子の過去1~
どうしても今年中に1千万円を貯めないといけない――――。 彼女は確かに僕にそう言った。 でもまだ20代そこらである彼女が、なぜそれほどのお金が必要なのか。 「どうしてそんなにお金が必要なのかって思ってますよね?」 まるで僕の心を見透かしたかのように彼女は言った。 「くだらない理由なんです。だから本当のことを言ったら、チョコおじさんは私のことを嫌いになりますよ」 「嫌いに... 続きを読む
風俗嬢との恋7 ~彼女が僕に求めているのは…~
彼女とお店の外で会えるのは嬉しい反面、とまどいもあった。 会ったらどうすればいいのだろう。 話をするとしても、まさか駅前で立ち話と言うわけではないだろう。 カフェやレストランに入るべき?それとも居酒屋? 姫子ちゃんはお酒って飲めるのだろうか? そして一番重要なこと。 彼女が僕に伝えたいこととは、一体何なのだろうか? 僕と付き合いたくないのなら、あのまま連絡をしなければ... 続きを読む
風俗嬢との恋6 ~彼女からのアプローチ~
彼女を最後に呼んでから1週間が過ぎた。 彼女に振られて以来、僕は生きているのか死んでいるのよくわからない状態だった。 仕事をしていても食事をしていてもテレビを見ていても、考えるのは姫子ちゃんのことばかり。 何度も彼女のことは忘れようと思ったのだが、彼女の声や体温がこびりついて離れなかった。 やはり僕は彼女なしじゃ生きられないのかもしれない…。 そう思った時、僕は彼女が最後... 続きを読む
風俗嬢との恋 5 ~意を決して告白した結果~
メール交換をした次の日。 僕は彼女が自宅に来るのをいそいそと待っていた。 正直、今日の料金を払ってしまったら、給料日までの生活が苦しい。 それでも、僕はどうしても姫子ちゃんに会いたかった。 この気持ちを抑えることができなかったんだ。 でも平社員の僕にとって、風俗に行くのは大きな出費。 できることなら姫子ちゃんとプライベートで会いたい。 そんな悶々とした気持ちを抱え... 続きを読む
風俗嬢との恋 4 ~メール交換の始まり~
姫子ちゃんと連絡先を交換したその日、僕はとても悩んでいた。 すぐにでも彼女にメールを送りたいという気持ちがある。 でももし「本当に送ってきた、うざい」と思われてしまったらどうしよう…。 そんな答えの出ない悩みにずっと頭を抱えていたのだ。 バカバカしいと思う人もいるかもしれない。 でも僕はどうしても姫子ちゃんに嫌われたくなかったんだ。 ――――そして僕は決めた。 姫... 続きを読む
風俗嬢との恋 3 ~ディープキス&連絡先の交換~
2回目に姫子ちゃんと会って、僕は確信した。「僕は、姫子ちゃんのことが好きだ」と。 でもこのまま自宅に呼んでサービスを受けるだけでは、デリヘル嬢と客という関係性から抜けることができない。 しかも1週間ごとに姫子ちゃんを呼ぶのも金銭的に苦しくなってきた。 だから、僕は決心した。姫子ちゃんの連絡先を聞こうと。 もしそれで教えてくれなかったら、脈無しと見てすっぱり諦める! そして... 続きを読む
風俗嬢との恋 2 ~おしゃべり、そしてフェラと射精~
すっかり姫子ちゃんの虜になってしまった僕は、1週間後にまた彼女を指名&予約。 もう何年も会っていない恋人を待つかのように胸が高鳴って、僕は自宅を落ち着きなくウロウロ歩き回っていた。 するとピンポーンとチャイムが鳴った。 急いで扉を開けると、待ちに待った姫子ちゃんだった。 「チョコおじさん!また指名してくださって嬉しいです!」 「僕の名前…覚えてくれてたんだ?」 「もちろ... 続きを読む
風俗嬢との恋 1 ~出会い編~
僕が彼女と出会ったのは、暖かくなってきた4月頃。 春の陽気のせいか、ムラムラした僕は初めてデリヘルを利用することにしたんだ。 デリヘルのシステムもわからなかったので、電話に出た受付のお兄さんに言われるがまま「姫子」という風俗嬢を指名。 電話が終わった後にホームページで確認したけど、姫子ちゃんの顔にはモザイクがかかっていてわからない。しかも茶髪。 「ギャルなのかな…。怖い女の子だ... 続きを読む